アナザーラウンド
去年観た映画の感想を今頃。。。
「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つとリラックスしてクリエイティブになれる」
酒好きにはなんとも嬉しくなるこの仮説を唱えたノルウェーの心理学者がいるという。
この仮説を検証するべく、ほろ酔い状態で日中を過ごす4人の教師を描いた「アナザーラウンド」。
大作家ヘミングウェイだって、飲みながら名作を書いたのだ。
と、冴えない男たちがふざけた実験を真面目にスタートする。
酒を飲むのは平日の日中だけ。休日と夜8時以降は飲まない。単なるおふざけに終わらないようレポートにまとめる。というルールを設け、ほろ酔い生活の実験が始まる。
アルコール濃度0.05%は、ワインならグラス1〜2杯くらいなのだとか。
朝からワインやウォッカをひっかけて登校する先生たち。
最初は気分が良くなり、授業も活気を取り戻し、生徒受けも上々。
ところが気を良くした主人公マーティンが、酒量を増やそうと言い出して・・・
後は予想通りの展開。
ほろ酔いですむわけがなく、どんどん酩酊し、失敗をやらかしていき、ついには悲しい事故が。
しかし、西洋人は物事をハッキリ言える人たちだと思っていたけど、北欧の人たちは日本人に似ている気質のように思えた。だから酒の力を借りて、リラックスしたい、自分を解放したいと思ってしまったのだろう。
ラストのマッツ・ミケルセンのダンスが素敵。カッコイイおじさまのダンディな姿に見惚れた。
邦題は「アナザーラウド」だけど、現代は「DRUNK」。原題のままで良かったんじゃないかと思う。
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by ichigoyama
| 2022-03-29 16:18
| 落語とか芝居とかライブとか