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食って、飲んで、笑って、眠って。。。そんな毎日。
by ichigoyama

育っちゃったらくご!

育っちゃったらくご!〜俺らにも、やらせてくだせぇ人情噺〜
繁昌亭

友人の事務所でチラシを見て急遽行くことに。
新作落語の人情噺特集〜


月亭遊方「ハードボイルド・サザエさん」 

遊方さんは初めて聴く噺家さん。
国民的家族(?)サザエさんをモチーフに、
理想の家族像に押しつぶされ崩壊したサザエさん一家を描く。
家族を捨てたカツオが町に戻ってきて、中島くんと再会し、バーで飲んでいる設定。
う〜ん、シュールでゆる〜い世界。


旭堂南湖「刃傷松の廊下」   

人情噺・・・ではなく、刃傷噺。
佇まいから講談師らしく、語り口も滑らか。ぐぅ〜っと惹きつける、えぇ声に惚れた。
笑いどころはあまりないのに、心地よいリズムで気持ちよく聴かせてくれる。
友人曰く、ブラック講談が最高なのだとか。
そちらもぜひ聴いてみたいものです。


桂三風「せんたく」 

商店街で繰り広げられる、クリーニング屋親子の人情噺。
笑いあり、しんみりさせるところありで、落語らしい噺。
テンポがよくって勢いがある。爆笑ネタをぜひもっと聴いてみたい。


桂あやめ「練炭焚いたらサヨヲナラ」  

ネットで仲間を募っての練炭自殺の噺。
この季節にぴったりの、暑苦しい・・・いや、熱〜い噺でした。
車の中での息苦しさが伝わってくるようで、
でもそれが滑稽で・・・
死のうとしてる3人なのに、なぜか明るい。
あやめさん、貫禄あって素敵やわ。


桂三金「鯛(桂三枝・作)」

主役は鯛! ということで、真っ赤な着物で登場。
でっぷりと貫禄のある容姿で、
胸びれに見立てて手をぴらぴらさせるしぐさが可愛いくて笑える。
料理屋の生け簀で生き延びるために奮闘する鯛、という設定もおもろいなぁ。


 笑福亭たま「芝浜」 

昨年末の談春さん大熱演の「芝浜」をはじめ、今まで何度か芝浜聴いたんだけど
みんな江戸の噺家さんだったのだ、そういえば。
で、今回初めて上方の「芝浜」を聴きました。
しんみしし過ぎず、ほろりとした後には笑いが入って
ほのぼのと温かい気持ちにさせてくれる、さらりとした人情噺が上方っぽいなと。
たまさん、とてもお上手ですごく良かった。
そして、江戸の噺家さんの場合、どうも女役のしゃべりがむずがゆく思えるのだが、
関西弁やとその違和感もなくて、心地よかった。
たぶん江戸の言葉使いが甘ったるく感じるせいだろう。
同じ噺でも、構成も微妙に違って、それぞれに味わい深いものだと
改めて感動。
落語って、こういうところもおもしろいな。

もっともっと聴きたい。
by ichigoyama | 2009-02-09 11:59 | 落語とか芝居とかライブとか